原油先物、急落 米景気懸念と円高で 東商取

AI要約

東京商品取引所で中東産原油先物が急落し、2025年1月決済物が前週末比6740円安の6万3910円となる

米景気の減速懸念やニューヨーク原油相場の急落、円高・ドル安の影響で売りが強まる

野神隆之氏は原油価格が下げ過ぎており、戻りそうだと予測。国内ガソリン価格は政府補助の影響が少ない

 東京商品取引所で5日、中東産(ドバイ)原油先物が急落、取引の中心となる2025年1月決済物が1キロリットル当たり前週末比6740円安の6万3910円となり、年初来安値を更新した。

 2日発表された7月の米雇用統計を受けて米景気の減速懸念が台頭し、国際指標のニューヨーク原油(WTI)先物相場が急落。さらに外国為替市場の大幅な円高・ドル安も売りを誘った。

 エネルギー・金属鉱物資源機構の野神隆之首席エコノミストは原油価格について、「下げ過ぎており、6日以降は戻りそうだ」と分析。国内のガソリン小売価格は「政府が補助金で価格を抑えているため、原油安の影響はごく小さい」という。