原油先物は下落、米在庫の予想外の増加で

AI要約

原油先物価格は米国の在庫増加と中東情勢の懸念で下落

米国の原油、ガソリン、留出油の在庫は予想を上回る増加

世界の原油在庫は上半期に減少、下半期も減少が見込まれている

原油先物は下落、米在庫の予想外の増加で

Nicole Jao

[7日 ロイター] - 原油先物価格は7日のアジア時間序盤の取引で下落している。米国の原油とガソリンの在庫が予想外に増加し、世界的な供給を巡る懸念が和らいだ。

北海ブレント先物は、0020GMT(日本時間午前9時20分)時点で0.21ドル(0.27%)安の1バレル=76.27ドル。米WTI先物は0.25ドル(0.34%)安の72.95ドル。

米石油協会(API)の数字を引用した市場筋情報によると、米国の原油、ガソリン、留出油の在庫は先週増加した。

APIデータによると、8月2日までの1週間の原油在庫は17万6000バレル増加した。アナリストは70万バレルの減少を予想していた。ガソリン在庫は、アナリストの100万バレル減に対して331万3000バレルの増加、留出油は121万7,000バレルの増加と、予想を上回る増加となった。

中東情勢を巡っては、イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者とレバノンの親イラン組織ヒズボラの司令官殺害を受け、イランがイスラエルへの報復を宣言、紛争が中東全域に広がるとの懸念が高まっている。

ANZのアナリストは「中東での紛争がエスカレートすれば、中東からの供給が途絶えるリスクが高まる可能性がある」と述べた。

米エネルギー情報局(EIA)が6日に公表した推計によると、世界の原油在庫は今年上期に約40万バレル減少した。下期には約80万バレル減少すると見込まれている。