中東での緊張緩和へ積極外交 米政権

AI要約

バイデン大統領はイランの対イスラエル攻撃の構えを受けて、アブドラ国王と協議を行った。

ハマス指導者がイスラエルに殺害されたことで中東の緊張が高まり、バイデン氏とブリンケン長官が外交攻勢をかけている。

バイデン氏は即時停戦や人質解放合意を含む対応についてアブドラ国王と協議し、ブリンケン氏も停戦交渉を仲介する態勢を整えている。

中東での緊張緩和へ積極外交 米政権

【AFP=時事】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は5日、イランが対イスラエル攻撃の構えを見せているのを受け、ヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah II)と電話会談し、対応を協議した。

 パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の最高指導者イスマイル・ハニヤ(Ismail Haniyeh)氏が、テヘラン訪問中にイスラエルに殺害されたとされる事案で高まった中東の緊張緩和に向け、バイデン氏とアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官が外交攻勢をかけている。

 ホワイトハウス(White House)によると、バイデン氏はアブドラ国王との会談で、「(イスラエル、ハマス間の)即時停戦および人質解放合意を含む、地域の緊張の高まりを阻止するための努力について協議」した。

 一方、ブリンケン氏は、イスラエル、ハマス間の紛争で停戦交渉を仲介してきたカタール、エジプト両国の政府高官と電話で話し合った。

 ブリンケン氏はその後、ホワイトハウスでの対策会議で「われわれは積極的な外交活動をほぼ24時間休みなしで続けている。メッセージは極めて単純だ。全ての当事者は対立を激化させるようなことを自制しなければならない」と述べた。

 さらに、「ガザでの停戦合意を締結し、この連鎖(対立激化)を断ち切ることが重要だ」と強調した。【翻訳編集】 AFPBB News