金正恩氏 プーチン氏の水害支援意思に謝意=「必要な際に助け求める」

AI要約

ロシアのプーチン大統領が北朝鮮に人道支援を行う意向を示す書簡を送ったが、金正恩国務委員長は自力で被害復旧する方針を示し、外部支援には慎重な姿勢を見せている。

北朝鮮では先月末、洪水による被害が発生し、韓国政府も支援の意向を表明しているが、北朝鮮はまだ回答をしていない。

金正恩氏は外部からの支援が必要な際にはロシアなどと緊密な関係を持つ国からの支援を受け入れる考えを示唆している。

金正恩氏 プーチン氏の水害支援意思に謝意=「必要な際に助け求める」

【ソウル聯合ニュース】ロシアのプーチン大統領が水害被害が発生した北朝鮮に書簡を送り、人道支援を行う意思を表明したのに対し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が謝意を表明した。朝鮮中央通信が4日に報じた。

 朝鮮中央通信によると、プーチン氏は3日に送った書簡で、北朝鮮の住民にお見舞いのメッセージを伝え、被害復旧のため人道支援を迅速に提供する用意を表明した。これに対し、金正恩氏は「現段階で大水(洪水)被害を速やかに回復させるため国家的な対策が講じられたため、すでに立てられた計画によって被害復旧事業が進められる」とし、「もしその過程で助けが必要な際は真の友人、モスクワに助けを求める」と述べた。

 内部結束を図るため、外部の支援を受けず自力で水害を復旧する方針とみられる。人道支援を受けるとしても緊密な関係を維持しているロシアなどからの支援だけを認める可能性がある。

 北朝鮮では先月末、北西部の平安北道などで豪雨による大規模な洪水が発生した。韓国政府は今月1日、大韓赤十字社を通じて北朝鮮に救援物資を支援する用意があると表明したが、北朝鮮は回答していない。