JPモルガンCEO、米大統領選候補者の支持明らかにせず

AI要約

JPモルガン・チェースのCEOであるジェイミー・ダイモンは、次期大統領に求められる資質や政策について述べ、特定の候補者への支持は表明しなかった。

ダイモン氏は、経済界や反対政党の出身者を含め、最も有能な人材を政権に加えるべきだと主張。また、国内外政策においても具体的な提言を行った。

最後に、次期大統領は全ての有権者の支持を得るために努力すべきであり、攻撃的な姿勢ではなく勇気を持って関わることが重要であると訴えた。

JPモルガンCEO、米大統領選候補者の支持明らかにせず

Nupur Anand

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米大手銀行JPモルガン・チェースジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は2日付の米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、次期大統領に求められる資質を挙げる一方で、特定の候補者への支持は表明しなかった。

「次期大統領はわれわれの米国に対する信頼を回復しなければならない」と題する論説で、大統領は極端なグループに迎合するのではなく、国民を団結させる必要があると強調した。

ダイモン氏は次期政権の経済閣僚の候補として名前が挙がっている。

「大統領は経済界や反対政党の出身者を含め、最も有能な人材を政権に加えるべきだ」と訴えた。

「常識と実用主義でわれわれを前進させた」元大統領として、リンカーン、トルーマン、アイゼンハワーの名前を挙げた。

ダイモン氏は外交政策におけるエネルギーの重要性を強調。「同盟国が主権と民主主義を守るために戦争し、安全で信頼できるエネルギー源を切実に必要としている時に、ルイジアナ州やテキサス州での長期的な液化天然ガス(LNG)プロジェクトを遅らせることは、見当違いであり自滅的だ」と指摘した。

国内政策では、「低所得層が住宅を購入しやすくするために、住宅ローン政策を容易に改革できる」との見解を示した。

次期大統領は全ての有権者の支持を得るために努力すべきだとし、侮辱したり、ステレオタイプのように扱ったり、言葉を武器のように使ったり、スケープゴートにしたり、心理的に操ったりしてはならないと訴えた。

「攻撃せず関わってほしい。これには勇気が必要だ」と指摘した。