戦術核兵器の演習実施 NATOけん制で最終段階 ロシア

AI要約

ロシア国防省は戦術核兵器の演習を開始したと発表した。プーチン大統領の命令に基づいて実施された演習は、ウクライナ侵攻を続ける中、NATOをけん制する狙いがある。

演習の第3段階では、イスカンデルミサイルに模擬弾を搭載したり、航空宇宙軍の出撃態勢を確認したりする。戦術核の実戦使用をちらつかせ、西側諸国を威嚇するとみられる。

 ロシア国防省は31日、戦術核兵器の演習を開始したと発表した。

 プーチン大統領の命令に基づいて5月に始めた第1段階、6月にベラルーシと共同実施した第2段階に続き、最終の第3段階に当たる。一連の演習は、ウクライナ侵攻を続ける中、ゼレンスキー政権を支援する北大西洋条約機構(NATO)をけん制する狙いがある。

 第3段階の演習では、南部軍管区(司令部ロストフナドヌー)や中央軍管区(同エカテリンブルク)で短距離弾道ミサイル「イスカンデル」に模擬弾を搭載したり、航空宇宙軍の出撃態勢を確認したりする。戦術核の実戦使用をちらつかせ、西側諸国を威嚇するとみられる。