近衛兵の馬が、女性の観光客に噛みつく。英陸軍「安全な距離を保って」と注意呼びかけ、ロンドン
女性観光客がロンドンのバッキンガム宮殿近くで、近衛騎兵隊の馬に噛まれる事件が発生。
馬に近づいた女性が腕を噛まれ、倒れる様子がYouTube動画に収められ、物議をかもす。
近衛兵の馬に触る観光客の問題行動が続出し、イギリス陸軍が安全を呼びかけている。
イギリス・ロンドンのバッキンガム宮殿からほど近い、近衛騎兵隊博物館の前で、女性観光客が騎兵隊の馬に噛まれた。動画がYouTubeで公開され、物議をかもしている。
近衛兵と写真を撮る観光客の様子を投稿するYouTubeアカウントBUSKA IN THE PARKは、7月21日に動画を公開した。
動画には、観光客とみられる団体が、近衛兵が乗る騎兵隊の馬の横に並んで、次々と写真を撮る様子が映っている。
ある女性観光客が馬のやや後ろから横に近づくと、馬が女性の腕に噛みついた。女性は声をあげ、集団へ駆け寄った。「オーマイガー」と叫び声が聞こえる。
女性は地面にへたり込んでしまい、同行者が心配そうに囲んでいる。男性が、綿棒のようなもので手当てをする様子も確認できる。
女性の容体は明らかになっていないが、手をついて動けなくなり、同行者に支えられていた。
別の動画では、女性が倒れるのを見て、近衛兵が非常用ボタンのようなものを押しているのが確認できる。のちに、警察が駆けつける事態に発展した。
現場には、「馬が蹴ったり噛んだりする可能性があります」と注意書きがあった。
馬の視野は広いが、人や物が突然視界に入ると驚いてしまう。いきなり正面に立ったり、背後から現れたりするのは危険だ。
動画には「馬に駆け寄らないで」「馬は明らかに警告のサインを出していた」「ふれあい動物園じゃないんだから」とコメントが書き込まれた。
ロンドンでは、近衛兵の馬にむやみに近づいたり、勝手に触ったりする観光客の行動が問題になっている。
「安全確保のためあらゆる努力をしていますが、馬が噛んだり蹴ったりすることはあります。明示されている警告を守り、安全な距離を保つようにしてください」と、イギリス陸軍の広報はFOXニュースに語った。
