「観光地のゴミ問題」が深刻化!? オーバーツーリズムに対するネットの反応は? ゴミ箱の増設を訴える理由とは

AI要約

新型コロナウイルスの影響で衰退していた観光業界が活気づき、外国人観光客によるゴミ問題やマナー違反が顕在化している。

外国人観光客によるゴミ問題に対する厳しい意見と、日本人も含めたマナー問題に関する指摘がある。

オーバーツーリズムの問題や観光地でのマナー違反への対策が課題となっており、英語での案内や共通認識の重要性が指摘されている。

「観光地のゴミ問題」が深刻化!? オーバーツーリズムに対するネットの反応は? ゴミ箱の増設を訴える理由とは

 新型コロナウイルスの影響により一時衰退していた観光業界ですが、着実に客足を戻し、再び活気づくようになりました。

 さらに、円安の影響もあり、国内には外国人観光客が多く訪れています。

 その一方で外国人観光客のマナーに関する問題も多発するようになりました。

 とくに悩まされていることのひとつが、「ゴミ問題」です。

 最近では、京都の鴨川や祇園に多くのゴミが投棄されていることが話題となりました。

 このような事態に対し、SNS上では様々な声があがっています。

「昔は京都が好きだったけれど、正直今は行きたくない。この前行ったら外国人客がいたるところにいてまっすぐ歩くこともできない。小さな店舗に行くと外国人客がソフトクリームを食べながら入ってきて、他のお客さんの服につきそうになって注意されていた。京都はトイレが少なくどこも混み合っていた。もう昔のような穏やかで風情のある京都ではない」

「シンガポールではトイレの水を流さなかっただけでも罰金を取られる。これだけ問題になるのならばゴミを投棄した人に罰金を課したほうがいいのではないか」

「海外ではゴミを路上などに捨てても後で清掃員が掃除するだろう、って感覚の人が多いらしい。それを含めて外務省などがSNSで発信するなどすべきだと思う」

 このように、外国人観光客によるゴミのポイ捨てに関して厳しい声が多く見受けられました。

 しかし一方で、

「ゴミのポイ捨てをしてるのは一部の日本人と一部の外国人だけ。外国人ばかりがゴミを投棄しているわけではない」

「外国人の多くがゴミのポイ捨てをしているという風に言われているけど、実際のところは使った食器はきちんと返却口に返したりと、マナーを守っている人も多い」

 というように、外国人観光客ばかりの問題ではないという指摘もあります。

 また、日本ではゴミ箱の設置数が少ないことが、こうした事態につながっているのではないかと指摘している声も多くあります。

「自分は海外に住んでいてこの前一時帰国したけど、街にゴミ箱がないのが印象的だった。セキュリティ上の問題や日本人の文化ゆえなのかもしれないけど、外国人観光客にとっては不便だと思う」

 

「外国人観光客にゴミの持ち帰りを期待するより、ゴミ箱を増設するほうが現実的。行政はもっと具体的な対策をすべき」

「観光地にゴミ箱が少なくて外国人観光客がゴミ捨てるって問題、一見すると外国人観光客が悪いみたいだけど、実は観光地にちゃんとゴミ箱を用意する仕組みを作れない日本人も悪いと思う」

 

 このように、日本がゴミ箱が少ないという現状を改善させるべきではないかという意見も多くありました。

 また、外国人観光客のマナーに関するトラブルは、ゴミについてだけではなく、他のことでも指摘がされています。

 そのひとつに富士山の、外国人観光客による弾丸登山があります。

 弾丸登山とは、山小屋での仮眠などを取らずに一気に頂上まで行くことです。しかし、体力的な負担も大きく、体調不良に陥る可能性が高くなります。

 実際に、怪我や遭難によって救出要請をだした外国人観光客もいるようです。

  また、山梨県富士河口湖のとあるコンビニでは、ちょうどコンビニの上に富士山が乗っているような光景を見られることから、写真撮影を求めて外国人観光客が押し寄せました。そのため、ゴミの投棄や交通妨害により近隣住民に迷惑をかける事態も。

 町は黒幕を設置することで対策をしましたが、その黒幕にアナを開けて写真を撮るような行為がみられ問題となっています。

※ ※ ※

観光地に多くの客が訪れることにより、自然環境や景観が破壊されてしまう事態のことをオーバーツーリズムといいます。

 外国人観光客が多く訪れている今、観光地でのマナー違反やルール違反への対策が必要とされています。 日本語が話せない外国人にもわかるように、英語での看板の設置や、動画での作法の案内などの対策が重要です。

 もちろん、マナーを守っていないのは外国人観光客だけではありません。

 観光資源の多い日本では、全ての観光客が快く楽しめるための、共通認識を持つ必要があるのかもしれません。