<パリ五輪>「出場禁止」のロシア、五輪に苦言連発…「おぞましくて吐き気がする」

AI要約

ロシアがパリ五輪に参加できない理由や五輪中継をしないこと、選手の状況、メディアの報道内容などを明確にまとめました。

ロシアのスポーツ関連メディアがパリ五輪に対する批判や否定的な報道を行っており、開会式や選手団の紹介に対する反応も示唆されています。

ロシア関係者も開会式や大会全体に対する意見を述べており、過去のロシア主催大会との比較もされています。

<パリ五輪>「出場禁止」のロシア、五輪に苦言連発…「おぞましくて吐き気がする」

パリ五輪に参加できないロシアが連日五輪に苦言を呈している。

AP通信は28日、ロシア国営放送が今回の五輪中継をしないというニュースを伝えながら「旧ソ連時代を含め累積メダル数世界2位を走るロシアで五輪テレビ中継をしないのは1984年のロサンゼルス五輪ボイコットから40年ぶり」と説明した。

ロシアはウクライナ「特別軍事作戦」により今回の五輪に招待されなかった。15人の選手がパリに行ったがロシア代表ではなく個人の中立選手の資格のためユニフォームにロシア国旗を付着できない。

国営放送が五輪中継をしないためロシアのスポーツメディアは自国選手の競技日程を案内しながら「パリ五輪公式ホームページでリアルタイムで試合を見ることができる」とだけ案内した。

パリ五輪のニュースを伝えるロシアメディアも選手村の食べ物への不満、鉄道放火、試合中に負傷した選手など落ち着かない「事件・事故」に重点を置いている。

ロシアメディアはセーヌ川で開かれた開会式を集中的に叩いている。韓国選手団が入場する際に「北朝鮮」と誤って紹介したミスや、エッフェル塔に逆さまに掲揚された五輪旗、雨が降る天気で公演前に席を離れた観客など否定的な面を印象付けている。

女装した男性がレオナルド・ダビンチの名画「最後の晩餐」をパロディにした開会式公演には露骨な批判を浴びせた。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は27日、タス通信に「個人的に開会式関連の映像資料を見た。完全におぞましい瞬間があった。わが国の視聴者がそれを見なかったということは幸い」と批判した。

ロシア国家安全保障会議のメドベージェフ副議長もタス通信に「救いがたいショーだったパリ五輪に対し何も言いたくない。わが国で立派に開かれた2014年ソチ冬季五輪と2018年ワールドカップ・ロシア大会を思い出しなさい」と話した。

ロシア外務省のザハロワ報道官は声明で「開会式は滑稽だった。2014年にロシアで開かれたソチ冬季五輪の時にソチの野良犬を問題にした西側メディアがパリでは通りにあふれるネズミの群れには微笑を浮かべた」と皮肉った。

ロシアメディアによると、2012年ロンドン五輪体操銀メダリストのビクトリア・コモワはソーシャルメディア(SNS)で「パリ五輪開会式に衝撃を受けた。吐きたい」と投稿した。