【英国】失業率、5月は4.4%で横ばい

AI要約

英政府統計局(ONS)によると、5月の失業率は4.4%で前月と同じ水準だったが、高水準が続いている。

失業者数は増加傾向にあり、就業者数はやや増加している。特に18~24歳の若年層の失業率が上昇している。

平均給与は前年比で5.7%上昇し、業種別には金融と製造が高い伸びを示している。

【英国】失業率、5月は4.4%で横ばい

 英政府統計局(ONS)は18日、5月(3カ月ベース)の失業率が4.4%になったと発表した。前月から横ばいで、2021年9月以来の高水準が継続している。

 失業者数は152万8,000人と、前月から約1万8,000人増加。就業者数は約3万2,000人増え、3,299万9,000人だった。就業率(16~64歳)は74.4%と、前月から0.1ポイント上昇した。

 18~24歳の若年層に限ると、5月の失業率は12%と前月から0.2ポイント上昇した。失業者数は約1万4,000人増え、45万人だった。

 英国は求職者手当を受ける資格のない人も含めるILO(国際労働機関)基準を採用している。6月の求職者手当申請者数は、前月から2%増の166万2,500人だった。

 ■平均給与は上昇

 5月(3カ月ベース)の週当たり平均給与(ボーナス除く)は643ポンドと、1年前から5.7%上昇。伸びは前月から0.3ポイント減速したが、5月のインフレ率(2%)を上回った。

 業種別に見ると、金融は6.7%、製造は6.2%それぞれ上昇した。サービスは5.9%上がった。卸売り・小売り・ホテル・レストランも5.5%伸びている。

 ボーナスを含む給与は689ポンドと5.7%上昇。伸びは前月の5.9%から減速した。[労務]