英が軍増強へ、中国など「危険なカルテット」に対抗

AI要約

英政府は軍隊を増強し、中国、イラン、北朝鮮、ロシアに対抗する方針を明らかにした。

元英国防相のロバートソン氏を英軍の見直しプロジェクトのトップに指名し、脅威に備える必要性を強調した。

スターマー新首相は、英防衛費の引き上げや軍隊の空洞化問題への対処を示唆している。

[ロンドン 16日 ロイター] - 英政府は16日、軍隊を増強する方針を示した。中国、イラン、北朝鮮、ロシアの「危険なカルテット」に対抗するためとしている。

政府は、1990年代後半の英国防相で、1999─2003年に北大西洋条約機構(NATO)事務総長を務めたジョージ・ロバートソン氏を英軍の見直しを行うプロジェクトのトップに指名した。25年前半に報告書を提出する。

ロバートソン氏は、脅威のレベルを踏まえると、英軍は戦闘準備が整った状態にする必要があると主張。「われわれは、協力関係を深める危険なカルテット(4カ国)に直面している。英国並びにNATOは、他の問題と同様に、このカルテットに立ち向かうことができなければならない」と英メディアに語った。

英国のスターマー新首相は先週、NATO首脳会議で演説し、英防衛費を国内総生産(GDP)の2.5%に引き上げるという公約を再確認したが、時期については明言しなかった。

スターマー首相は、英軍見直しの立ち上げに伴い、軍隊は「空洞化」していると指摘。長期的な耐性を確保するために責任を持って支出を引き上げるとの意向を示した。