科学技術の振興を 不動産対策も強化 中国・3中総会閉幕

AI要約

中国共産党の第20期中央委員会第3回総会が科学技術を新たな発展のエンジンと位置付ける方針を決定。

不動産不況や地方の財政悪化への対策も強化される。

今回の総会では「中国式現代化」の推進や労働集約型産業からの転換が重要視された。

 【北京時事】中国共産党の重要会議、第20期中央委員会第3回総会(3中総会)が18日、閉幕し、人口減を背景に経済成長が鈍化する中、科学技術を新たな発展のエンジンと位置付ける方針を決定した。

 不動産不況や地方の財政悪化への対策を強化する考えも示した。国営新華社通信が報じた。

 3中総会は党の最高指導機関に当たる中央委員会が原則5年に1度開催する総会。今回は、欧米と異なる独自の発展様式「中国式現代化」の推進に向けた「改革のさらなる全面深化」をテーマに、15日から4日間の日程で開かれた。

 新華社によると、科学技術の振興やイノベーションの向上が「『中国式現代化』の基礎となる」と明記。中国は「新たな発展段階にある」との認識も示し、従来の労働集約型産業からの転換を訴えた。