イラン、ロシア産ガス日量3億立方メートル輸入へ=石油相

AI要約

イランは、ロシア産ガスを30年間の契約で受け取ることを決定した。

契約により、日量3億立方メートルのロシア産ガスが供給され、10億─12億ドルの価値がある見込み。

合意に基づく年間のガス供給量は約1100億立方メートルとなり、欧州へのガス輸送量に匹敵する。

イラン、ロシア産ガス日量3億立方メートル輸入へ=石油相

[ドバイ 17日 ロイター] - イランは、ロシア産ガスを30年間の契約で日量3億立方メートル受け取る。国営イラン通信が17日、オジ石油相の話として伝えた。

ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムは先月、イラン国営ガス会社(NIGC)との間で、ロシア産ガスをパイプライン経由で供給する覚書を交わした。

報道によると、オジ石油相は「イランの天然ガス生産は現在、日量8億4000万─8億5000万立方メートルだ。合意の下、カスピ海経由でロシア産ガス日量3億立方メートルが供給される」と説明した。必要なインフラのコストはロシアが負担するという。

オジ氏は、合意の一環で、国内で使わずに余ったガスは他国に輸出されると述べた上で、契約の価値は年間100億─120億ドルに相当すると付け加えた。

合意に基づく年間のガス供給量は約1100億立方メートルに上る見込みで、ロシア産天然ガスをバルト海経由で欧州に送る海底パイプライン「ノルドストリーム」1と2の合計総輸送量に匹敵するとみられる。