1─6月のロシア産ガス輸出、EU向けは24%増 パイプライン経由で

AI要約

2024年1─6月、ロシア産天然ガスのパイプライン経由の欧州連合向け輸出が前年比24%増加。

ガス輸出国フォーラムによると、EU向けの輸出量は全ての月で増加し、前年は制裁により低水準だった。

ロシアとウクライナのガス輸送契約の更新問題が注目されており、両国の姿勢には違いがある。

[モスクワ 16日 ロイター] - ガス輸出国フォーラム(GECF)が16日発表した7月報告によると、2024年1─6月のパイプライン経由の欧州連合(EU)向けロシア産天然ガス輸出は前年同期比24%増となった。ただ、具体的な輸出量は示されていない。

GECFは「ガス版OPEC(石油輸出国機構)」とも呼ばれ、ロシアも参加。加盟国で世界のガス埋蔵量の60%超を占めている。

GECFによると、EU向けのロシア産ガス輸出は、1─6月のいずれの月でも前年同月に比べ増加した。

23年はウクライナ侵攻に伴う西側諸国の制裁を受け、前年比55.6%減の283億立方メートルと、ソ連崩壊後の低水準まで落ち込んだ。

ロシアのパイプライン経由のガス輸出は、ウクライナとの5年間のガス輸送契約が今年12月31日に期限を迎えるため、ここ数カ月間、注視されている。

ロシアは輸送の継続を望む姿勢を示しているものの、ウクライナは契約の更新はしないと明言している。