福島県産米、英国向け輸出大幅増へ 現地業者「取扱量2倍超めざす」

AI要約

福島県産米の英国向け輸出が大幅に拡大する見通しが出た。現地の米輸入業者との会談で、現在の取扱量の2倍以上の20トン以上を目指すことが決定された。

英国で福島米を一手に扱うT・K・Tradingの社長と内堀知事が会談し、販売促進と取り扱い拡大の協力を確認した。

和食人気の高まりに伴い、欧米での福島米需要が増加。2023年度の輸出量は383トンで、米国が最大の輸出先である。

福島県産米、英国向け輸出大幅増へ 現地業者「取扱量2倍超めざす」

 福島県産米の英国向け輸出が今後、大幅に拡大する見通しであることが、13日までに分かった。県産米輸出拡大のため、英国を訪れた同県の内堀雅雄知事に対して、現地の米輸入業者のトップが方針を説明した。県オリジナル品種「天のつぶ」などの福島米の取扱量について今後3年間で、現状の2倍を超える年間20トン以上を目指すとした。

 この業者は、同国で福島米をほぼ一手に扱っているT・K・Trading。内堀知事が9日、同社の河本穂社長とロンドン市内で会談し、販売促進で一層の協力を求めた。河本社長は福島米を高く評価し、取り扱い拡大の方針を示した。

 欧米では和食が人気で、米の需要が高まっているという。福島米の2023年度輸出量は約383トン。輸出先は米国(152トン)が中心で、欧州では英国(7・2トン)がほとんどを占める。

 内堀知事は9~13日に英国、ベルギー、オランダを訪問した。東日本大震災以降の輸入規制解除に対する感謝を伝えるとともに輸入拡大を依頼。復興の取り組みなども説明した。