マカオ、2024年上半期のインバウンド旅客数が1600万人超に…事前予測通り進捗

AI要約

マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月16日、マカオの今年上半期のツーリズム市場に関するレビューを発表。インバウンド旅客数は増加し、ホテル客室稼働率も上昇している。

国際旅客数の増加やホテル宿泊客数の回復など、ポジティブな動向が続いている。

マカオ返還25周年を記念した大型イベントの開催が予定されており、インバウンド旅客数の安定とさらなる国際旅客ソースの拡大が期待されている。

マカオ、2024年上半期のインバウンド旅客数が1600万人超に…事前予測通り進捗

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は7月16日、マカオの今年上半期(2024年1~6月)のツーリズム市場に関するレビューを発表。

 臨時データによる今年1~6月累計のインバウンド旅客数は1672.9万人(延べ、以下同)、単日平均にして約9.2万人に上り、前年同時期から43.6%増、コロナ前2019年同時期と比較した回復率は82.5%に達し、同局の事前予測通り進捗しているとした。

 このうち(中国本土・香港・台湾からを除く)国際旅客数は前年同時期から146.4%増の約117万人で、2019年同時期からの回復率は67.2%。

 今年1~5月の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から7.7ポイント上昇の84.3%。2019年同時期からは7.2ポイント下落。ただし、ホテル宿泊客数の回復は顕著で、今年1~5月累計で前年同時期から25.0%増、2019年同時期からも6.0%増となる613.5万人を記録。2019年と比較した平均客室稼働率の下落はホテル客室供給数の増によるものとみられる。

 同局では、今年に入って以降、中国中央によってマカオから中国本土へ入境する旅客の免税枠の拡大、「自由行」と呼ばれる個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)の対象エリア拡大などマカオのツーリズム業界に有利な政策が相次いで打ち出されていることを挙げ、下半期にかけてマカオ返還25周年を記念した多くの大型イベントの開催が予定されているとし、安定したインバウンド旅客数の基礎の上に、国際旅客ソースの拡大策を積極的に展開していく考えとのこと。