Z世代は〆ラーより〆アイス 二階堂ふみも堪能「夜アイス専門店」が急増中 “背徳感の共有”も若者にグザリ

AI要約

2024年の7月、猛烈な暑さが続き、熱中症の患者が全国で9105人にも上るなど“災害級”の暑さが日本を襲っている。

アイスクリーム市場は暑い夏の後押しを受けて拡大し、夜アイス専門店も全国の繁華街に増えつつある。

若者を中心に人気の夜アイス文化は、北海道の“夜パフェ”から始まり、アイスやデザートで1日を〆る新たなトレンドとして広まっている。

Z世代は〆ラーより〆アイス 二階堂ふみも堪能「夜アイス専門店」が急増中 “背徳感の共有”も若者にグザリ

 猛烈な暑さが続く2024年の7月。七夕の7月7日までの1週間で熱中症の疑いで搬送された人は全国で9105人にものぼると報じられるなど、まさに“災害級”の暑さが日本国民を襲っている。

 昨年も夏(6月~8月)の平均気温が1989年の統計開始以降もっとも高い値となるなど歴史的な猛暑だったが、24年はさらにそれを上回ることが危惧されている。

 そんな“暑すぎる夏”も後押ししてか、アイスクリーム市場は拡大を続けている。

「アイスは夏だけ売れる季節商品ではなく、今や通年で人気の定番スイーツですね。ですが、10月まで残暑が続くなど、アイス需要が伸びる気候に日本が変わりつつあるのも事実でしょう。アイスクリーム類の販売金額(メーカー出荷額)は1994年度に4000億円を突破した後、2017年度になってようやく5000億円の大台に到達したばかりだったのに、23年度には6000億円を超え、過去最高を更新。右肩上がりで成長を続けています」(全国紙経済部記者)

 そんななか、全国の繁華街に「夜アイス専門店」なるものが増えつつあるという。

「多くが夕方4時頃から深夜12時までの営業。平日だけ営業しているという店もあります。この“夜アイス”の専門店はここ2年ほどでどんどん増えていて、たとえば関西発の『21時にアイス』は23年だけで京都や福岡、沖縄など全国に20店舗以上をオープン。24年に入っても東京・赤羽など7店舗が誕生しています」(トレンドライター)

 24年冬には人気テレビドラマの中にも登場している。

「23年3月に東京・押上にオープンした『真夜中牧場』という夜アイス専門店が、24年1月期に放送された二階堂ふみ主演のTBS系ドラマ『Eye Love You』の第2話に登場。主人公の“夜デート”を彩るアイテムとして同店のアイスが出てきたことで話題になりました」(前同)

 同ドラマは世帯視聴率こそ5~6%台にとどまったが、無料見逃し配信サービス『TVer』での累計再生回数が2600万回強を記録し、24年1~3月の番組再生数ランキングで阿部サダヲ(54)主演のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)に次いで総合2位となるなど配信でヒット。3人組バンド・Omoinotakeによる主題歌『幾億光年』は、Z世代総合研究所(Z総研)が24年6月に発表した『Z総研2024年上半期トレンドランキング』の『流行った曲』部門で2位となるなど若者にも支持された。

 そして、夜アイスも若者を中心に人気なのだという。若者研究の第一人者で、マーケティングアナリストとしても活躍する芝浦工業大学デザイン工学部教授の原田曜平氏が弊サイトの取材に応じ、こう解説してくれた。

「もともとは、〆にパフェを食べるという北海道の“夜パフェ”文化が発端とされていて、それをアイスに置き換えたものが4~5年ほど前に大阪に誕生し、全国に広がっていった。そこで“夜アイスっておもしろいね”と若者の間で注目され、だんだんと“1日をアイスやデザートで〆るっていいね”と文化として浸透し始めているようです」(原田氏)