「訓練して次は逃すな」民主党議員スタッフが投稿 トランプ氏銃撃

AI要約

米東部ペンシルベニア州で起きた共和党のトランプ前大統領の銃撃事件を巡る民主党のトンプソン連邦下院議員事務所スタッフの問題発言により、女性スタッフが解雇される事態となった。

事件後、女性スタッフがフェイスブックに投稿した内容が政治的暴力を助長するものであるとして、共和党幹部らや連邦当局の批判を浴び、解雇されることとなった。

トンプソン連邦下院議員は、暴力を容認する余地はないとし、政治的暴力について厳しく抑止する姿勢を示している。

「訓練して次は逃すな」民主党議員スタッフが投稿 トランプ氏銃撃

 米東部ペンシルベニア州で13日に起きた共和党のトランプ前大統領の銃撃事件を巡って、民主党のトンプソン連邦下院議員(南部ミシシッピ州選出)の事務所スタッフがフェイスブックに「次は逃さないように射撃訓練を受けてほしい」と投稿した。米メディアが報じた。

 政治的暴力を助長する内容に批判が殺到し、スタッフは解雇。連邦当局も捜査に乗り出した。

 報道によると、事件後に女性スタッフが「私は暴力を容認しない。しかし、どうか射撃訓練を受けてほしい。そうすれば、次の機会は逃さないでしょう。おっと、これは私が言っているのではないですよ」と軽い調子でメッセージを投稿した。

 ミシシッピ州の共和党幹部らは投稿内容を問題視し、解雇を要求。投稿は削除され、トンプソン氏は女性を解雇した。共和党には、トランプ氏を憎む民主党側の言動が事件につながったとの声が上がっており、女性の言動は厳しく批判されている。

 トンプソン氏は、2021年にトランプ氏の支持者らが連邦議会を襲撃した事件を調査する下院特別委員会の委員長を務め、「暴力を助長した」としてトランプ氏の責任を追及していた。今回の銃撃事件後は「米国の民主主義に政治的暴力を容認する余地はない。前大統領の命が無事で良かった」と述べていた。【米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー秋山信一】