バイデン氏「今回の件は病気…病気。容認するわけにはいかない」宿敵トランプ氏銃撃に怒りの声明

AI要約

11月の米大統領選で返り咲きを目指すトランプ前大統領が、ペンシルベニア州で銃撃事件に巻き込まれる。バイデン大統領は事件を非難し、トランプ氏を祈るとともに安全を確認した。

バイデン氏とトランプ氏の激しい舌戦が続く中、バイデン氏は認知テストを受けるよう挑発される。その中でも、ライバルが銃撃されたことには怒りを示した。

米国政界に混乱が広がる中、トランプ氏の安全を祈る声が広がっている。

バイデン氏「今回の件は病気…病気。容認するわけにはいかない」宿敵トランプ氏銃撃に怒りの声明

 11月の米大統領選で返り咲きを目指す、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が13日(日本時間14日)、東部ペンシルベニア州バトラーで演説していたところ、銃の発砲音とみられる複数回の音が鳴った後、右耳を押さえ、壇上から退避した。映像では右耳から出血もあり、銃撃されたとみられる。

 民主党のジョー・バイデン大統領(81)は、一連の事件を受けて会見を開き声明を発表。「米国には、このような暴力が許される場所はない。今回の件は、病気…病気だ。我々は、こんなことを容認するわけにはいかない」と憤りを示した。

 バイデン大統領は、Xも更新。「ペンシルバニア州でのドナルド・トランプ氏の集会での銃撃事件について報告を受けました。彼が無事で元気だと聞いてうれしく思います。さらなる情報を待ちながら、彼と彼の家族、そして集会にいたすべての人々のために祈っています」とトランプ氏の無事に安堵(あんど)の思いをつづった。その上で「ジル(夫人)と私は、彼を安全な場所に連れていったシークレットサービスに感謝しています。アメリカにはこのような暴力は許されません。私たちは国として団結してこれを非難しなければなりません」と事件に怒りを訴えた。

 バイデン氏は、トランプ氏と激しい舌戦を展開していた。11日に閉幕した北大西洋条約機構(NATO)首脳会談で、ウクライナのゼレンスキー大統領を同国に侵攻を続けるロシアのプーチン大統領、さらにハリス副大統領とトランプ氏を言い間違えるなどした。そのことに対し、トランプ氏は自身のフェイスブックで「ジョーはすぐに認知テストを受けるべきだ。私は彼と一緒に行って、それも受ける。初めて私たちはチームになって、国のために、それをやる。今後、全ての大統領候補者は、年齢に関わらず認知テストと適性テストの受験を義務付けられるべきです!!!」などとやゆされていた。そんな中でも、ライバルが銃撃を受けたことは、許せなかったようだ。