米大統領選挙への影響は トランプ氏有利の可能性も バイデン大統領は銃撃事件を強く非難

AI要約

トランプ陣営は銃撃事件を党内の結束を高める機会と捉え、トランプ氏の強い姿勢を示すことで有利に働く可能性がある。

一方、バイデン大統領は事件を強く非難し、団結の重要性を訴えた。バイデン氏はトランプ氏と電話をし、戦略の見直しを迫られている。

この事件を機に民主党がトランプ氏への批判に制約をかけることで、トランプ氏に有利に働く可能性があり、選挙戦の転換点になるかもしれない。

米大統領選挙への影響は トランプ氏有利の可能性も バイデン大統領は銃撃事件を強く非難

 今回の銃撃事件は、11月の大統領選挙に向けてトランプ氏に有利に働く可能性があります。

 トランプ陣営は、トランプ氏が15日から開催される共和党の全国大会に予定通り出席し、大統領候補として正式指名を受けると発表しました。トランプ氏は自身が標的になったことで、事件に屈しない強い姿勢を示そうとしており、党内の結束が一層高まることは間違いありません。

 一方、バイデン大統領は事件を強く非難しました。

「アメリカにはこの種の暴力の居場所はない。病んでいる。私たちが団結しなければならない理由のひとつは、こんなことを起こさせてはいけないためだ」(バイデン大統領)

 ホワイトハウスによりますと、バイデン氏は先ほど、トランプ氏と電話をしたということです。

 これまでバイデン氏は演説でトランプ氏を「重罪人」と呼び、その危険性を際立たせることを軸に選挙戦を展開する方針でしたが、事件を受けてトランプ氏を批判するテレビ広告の一部を取りやめるなど、戦略の見直しを余儀なくされています。

 この事件をきっかけに、民主党がトランプ氏への批判に一定の制約をかけることになればトランプ氏に有利に働き、選挙戦の転換点になる可能性があります。(ANNニュース)