NYタイムズ、社説で「トランプ氏は指導者にふさわしくない」

AI要約

11月の米大統領選を巡り、ニューヨーク・タイムズはトランプ前大統領に反対する社説を掲載。

トランプ氏の復権を危険視し、指導者にふさわしくないと主張。

共和党のトランプ氏を支持することが国家的な悲劇だと警告。

バイデン大統領への高齢不安と撤退要求に続き、トランプ氏の資質が争点に。

トランプ氏は憲法や法に欠け、個人の利益や報復が動機と指摘。

共和党内でトランプ氏の道徳や気質に関する議論が欠如していると指摘。

米社会の分断や怒りを増幅させる危険なトランプ氏支持。共和党大会が迫る中、国家の未来を危惧。

NYタイムズ、社説で「トランプ氏は指導者にふさわしくない」

 11月の米大統領選を巡り、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は11日、復権を狙う共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)について「指導者にふさわしくない」とする社説を掲載した。

 社説では、有権者に対してトランプ氏が返り咲いた場合の危険性を認識した上で拒否するよう主張。同氏の言動は団結や癒やしとは程遠く、米社会の分断や怒りをさらに増幅させるとした。

 同紙は先月下旬と今月上旬、高齢不安が再燃している民主党のジョー・バイデン大統領(81)に対し、社説で選挙戦からの撤退を求めたばかり。11日の社説では、今回の大統領選の争点は米大統領としての「資質」だと強調した。

 また、トランプ氏は憲法や法の支配、米国民への敬意を欠いていると指摘。大統領を目指す動機は、個人の利益と自身を不当に扱った者への報復のためだとの見方を示した。

 共和党は今月15~18日に開かれる党大会で、トランプ氏を大統領候補に正式に指名する。ニューヨーク・タイムズは、民主党内でバイデン氏への撤退要求が強まっている一方で、共和党内にトランプ氏の道徳観や気質に関する議論がないことは「国家的な悲劇だ」とも記した。【ニューヨーク中村聡也】