X、デジタル規制違反 「認証バッジ」に懸念、EUが予備的見解

AI要約

欧州委員会は、デジタルサービス法に違反しているとして米X社を調査中。

同社の認証バッジの仕組みに問題があり、信頼性に欠ける可能性が指摘されている。

最終的にはX社に制裁金が科される可能性もある。

 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は12日、IT企業に違法コンテンツ対策を義務付けたデジタルサービス法(DSA)に米X(旧ツイッター)が違反しているとの予備的見解を示した。

 アカウントの本人確認を実施したことを示す同社の「認証バッジ」の仕組みを巡り、「誰でも得ることができる」と懸念を示した。

 欧州委は、現在の認証バッジについて、利用者が「十分な情報を得た上で信頼性を判断する際の妨げになっている」などと指摘した。広告の透明性や、研究者に対する情報提供の観点から、DSAの求めるルールをXが順守していないとも述べた。

 欧州委は昨年12月に調査を開始。最終的にDSA違反と判断した場合、Xに最大で世界の年間売上高の6%に当たる制裁金を科す可能性がある。