「お腹が燃えて裂かれるような気分」…妊娠9カ月堕胎Vlogが炎上=韓国

AI要約

20代女性が妊娠9カ月の臨月状態で堕胎施術を受けたと主張し、その経緯を動画で公開。手術前の経緯や手術後の様子をリアルに伝えている。

妊娠中の事象や医師の対応、手術の様子などを動画で公開し、深刻な論議を引き起こしている。

社会的背景として、韓国の妊娠中絶政策や法整備の進展の遅れがこの問題を複雑化させている。

「お腹が燃えて裂かれるような気分」…妊娠9カ月堕胎Vlogが炎上=韓国

韓国で、ある20代女性が妊娠9カ月の臨月状態で堕胎施術を受けたと主張する映像を公開して問題になっている。

Aさんは先月27日、ユーチューブ(YouTube)チャンネルを通じて「総手術費900万ウォン(約103万円)、地獄のような120時間」というタイトルの2分35秒の動画を投稿した。Aさんはほぼ同じ時期、インスタグラムにも「24歳で望まない妊娠をした」とし同じ内容を投稿した。

Aさんは動画で「今年3月ごろ生理がとまって産婦人科を訪問したら多嚢胞性卵巣症候群とホルモン不均衡の影響と言われて何の疑いも持たずにただ太っただけかと思っていたが、どうも変で病院に行った」とした。

あわせて「馬鹿みたいに体に問題があると考えて内視鏡の予約をして内科に行った」とし「内科で妊娠の事実を知った」と付け加えた。

Aさんは超音波検査を受けた内容も公開した。映像には医師が超音波診療をしながら「心臓が動いているのを見なさい。心臓もこんなに元気に動いているじゃないですか。知らずに薬を飲んだりしていないですよね。この程度なら産まなければなりません。もう堕ろせませんよ」と話す音声も入っている。

しかしAさんは「事実、堕ろしたくて行った病院だった」とし、妊娠中絶手術を受けるために計3カ所の病院を訪問したといった。Aさんは「どこも無理だという返事だけだった」とし「無関心な私の態度による結果に、死んでしまいたかった」と続けた。

その後の動画でAさんは病室のベッドに横になったまま管を通した様子などを通して手術を受けたことを見せた。Aさんは「当日すぐに切開手術に入った」とし「全身麻酔に下半身麻酔まで初めてで怖かったが、すべてのことは私の過ちだった」と伝えた。

あわせて「歩くたびにお腹が燃えているようで、ナイフで刺されるような気分」としながら「一人の力ではまだ起きるのが大変だ」とした。Aさんは動画でワカメスープを飲んだり病室を歩いて通って回復する場面などを紹介したが、胎児に対する言及は一言もなかった。

該当内容は「36週堕胎Vlog」などのタイトルでオンラインコミュニティを通じて拡散し、激しい批判を浴びた。ネット上では「9カ月あれば胎動もあったはずなのに常識的に可能なことか」「これを動画にするとは」「臨月なのに堕胎する病院があるんだね」「36週なら人じゃないか、殺人と何か違うのか」などの意見を出した。

憲法裁判所は2019年4月、妊娠女性および医師に対する落胎罪処罰条項を違憲だと判断して憲法不合致決定を下した。落胎罪が廃止されて妊娠中絶手術は事実上合法化されたが、その後法改正が進んでいないため立法空白状態が続いている。