土砂崩れで住宅が被害、数人逃げ遅れの情報 松山城近くの住宅街

AI要約

松山市緑町で土砂崩れが発生し、住宅1棟に流れ込む。捜索活動が行われる中、近隣住民に避難指示が出される。

清水地区の住民に緊急安全確保の警戒レベルが発令され、災害対策本部が設置される。泥水が流れ込んだ道路では避難が続く。

73歳の女性が初めて経験する自然災害について驚きを口にする。

土砂崩れで住宅が被害、数人逃げ遅れの情報 松山城近くの住宅街

 12日午前4時前、松山市緑町の住宅地で土砂崩れが発生し、木造2階建て住宅1棟に流れ込んだ。松山市消防局によると、数人が逃げ遅れているとの情報もある。

 現場は市中心部の山頂にある松山城北側で、マンションや一戸建てがたち並ぶ住宅街。

 市消防局によると、山の斜面が幅約20メートルにわたって崩れた。住宅1棟のほか、近くのマンションの周辺にも土砂が流れ込んだ。消防や警察が捜索活動にあたっている。

 松山市は12日午前5時、現場を含む清水地区に住む約1万3千世帯、約2万2千人に警戒レベルが最高の「緊急安全確保」を出し、斜面から離れ、命を守る行動を取るよう呼びかけた。松山市には大雨洪水警報が発令されており、市は午前5時、災害警戒本部を災害対策本部に強化した。

 現場では周辺の道路に茶色い泥水が流れ込んでおり、住民が警察の誘導に従って避難を続け、用意されたマイクロバスなどに乗って公民館に避難した。

 近くに住む女性(73)は「朝、携帯電話の緊急安全確保のアラームで目が覚めた。家の外に出てみたら道路に泥水が流れ込んでいた。こんなの初めてだ」と話した。(川村貴大、神谷毅)