全米自動車労組も動揺、バイデン氏では勝てない可能性で

AI要約

全米自動車労働組合(UAW)のショーン・フェイン会長が、トランプ前大統領に対する疑念を深め、執行部と協議を行っていることが分かった。

UAWがバイデン大統領支持の重要性と、トランプ氏への不満が述べられている。

バイデン氏の選挙戦の課題や支持者の懸念、民主党内での動きについても言及がある。

全米自動車労組も動揺、バイデン氏では勝てない可能性で

Nora Eckert Nandita Bose

[デトロイト/ワシントン 11日 ロイター] - 11月の米大統領選で民主党のバイデン大統領支持を表明している全米自動車労働組合(UAW)のショーン・フェイン会長が11日夜、共和党のトランプ前大統領に勝てるかどうか疑念を深め、執行部と突っ込んだ協議を行ったことが関係者3人の話で分かった。

匿名を条件に関係者が明らかにしたところによると、協議では各種の懸念事項に加え、組合が採り得る選択肢は何かについて話し合った。次のステップは現在検討中という。

UAW広報担当ジョナ・ファーマン氏とバイデン氏陣営はコメントを控えた。

UAWが拠点を置く中西部ミシガン州など激戦州では、約40万人が加盟するUAWがバイデン氏勝利を支える上で重要な役割を果たすと見込まれている。

フェイン会長は、1月にUAWとしてのバイデン氏支持を表明した際「トランプ氏は、われわれが社会全体として支持することに真っ向から反対している」と強い不満を表明した。

バイデン氏は6月27日の大統領選討論会で精彩を欠き、献金者や支持者の間ではトランプ氏に負けるのではないかとの懸念が広がっている。これまでに少なくとも連邦議会民主党議員12人が大統領選からの撤退を要請し、10日には民主党員の俳優ジョージ・クルーニーさんがニューヨーク・タイムズ紙電子版への寄稿でバイデン氏支持を撤回した。