今世紀中に世界人口減少へ 国連予測、80年代ピーク

AI要約

世界人口が減少に転じるとの国連の予測が発表された。今世紀中にピークを迎えた後、徐々に減少し、2100年には約102億人になる見込み。

過去の予想と比較して、出生率低下が原因で人口減少が予想以上に進行している。特に中国の人口減少が著しく、現在の約半分以下になると予測されている。

これにより、世界全体での人口構成が大きく変化する可能性があり、社会経済の影響も懸念される。

 【ニューヨーク共同】国連は11日、2024年版の世界人口推計報告書を公表し、今世紀中に世界人口が減少に転じるとの予測を明らかにした。24年に約82億人の世界人口は、80年代半ばに約103億人に増えてピークを迎えた後、徐々に減少して2100年には約102億人になると推計した。

 国連の2022年版の報告書では、80年代に約104億人でピークを迎え、2100年まで横ばいになると見込んでいた。予想以上の出生率低下が下方修正の主な理由という。

 2024年版の報告書では中国の人口減少が際立ち、24年の約14億2千万人から2100年には約6億3千万人と半数以下になると予測した。