華城リチウム電池工場火災 遺族らが市長室に乱入、市職員4人けが

AI要約

23人の犠牲者を出した京畿道華城市のバッテリー工場火災の遺族らが支援の中止を受けて抗議。市の支援継続を求めている。

華城市は事故後、遺族らに宿泊施設や食事の支援を行ってきたが、期限を設けて支援を中止し問題となっている。

遺族らは市長室に乱入し、市の職員が負傷。華城市は最大限の支援を行ったと主張しているが、遺族らは支援の継続を求めている。

華城リチウム電池工場火災 遺族らが市長室に乱入、市職員4人けが

 23人の犠牲者を出した京畿道華城市のバッテリー工場火災の遺族らが9日、華城市長室を抗議のために訪問した。事故後に華城市が遺族らに提供してきた宿泊施設や食事などの支援が中止されるためだ。遺族らは市長室に乱入し、その過程で市の職員4人が転倒して負傷した。華城市は法律に基づいて最大限の支援を行ったと説明しているが、遺族や市民団体は問題が解決するまでの支援の継続を求めている。

 華城市が10日に明らかにした。それによると華城市は今回の事故による犠牲者の直系尊属と卑属、兄弟姉妹を対象とする宿泊と食事の支援は今月31日まで、犠牲者の親戚や知人への支援は9日までとした。遺族らはこれに抗議し、9日から市長室前で抗議行動を続けている。遺族らは9日には市長室に入り込もうとしたため、職員らがこれを阻止する際に床に倒れ、また職員のうち4人は遺族らに腕などをつかまれるなどして全治2週間の打撲傷を負ったという。

 華城市は6月24日の事故直後、120人以上の遺族や親戚などを対象に、市庁近くの4カ所の宿泊施設と6カ所の飲食店を無料で利用できるよう支援してきた。これまで宿泊や食費などでおよそ6000万ウォン(約700万円)の費用がかかったと試算されている。

水原=キム・スオン記者