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米、中国産鉄鋼・アルミのメキシコ経由輸入による関税逃れを阻止
バイデン政権が中国製鉄鋼とアルミがメキシコを経由して関税逃れを防ぐ新措置を発表。
米国は鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税を課しているが、メキシコを通じて輸入する場合は免除されるため懸念があった。
新措置では、鉄鋼は作業が米国、メキシコ、カナダで行われたことが証明されなければ追加関税を課すことになり、アルミは一部国での作業がなかった場合に追加関税を免除する。
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David Lawder
[ワシントン 10日 ロイター] - バイデン米政権は10日、中国産の鉄鋼とアルミニウムがメキシコを経由した迂回輸入により関税を逃れることができないようにする新たな措置を発表した。
米国は2018年に通商拡大法232条に基づき、鉄鋼とアルミの輸入制限を発動。鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税をそれぞれ上乗せしている。だがメキシコから輸入する場合は関税が免除される。
中国の過剰生産が問題視される中、米政権はメキシコが米国市場への「裏口」になる可能性があると懸念を強めている。
新たな措置では、メキシコから輸入される鉄鋼は、米国、メキシコ、カナダのいずれかで鉄を溶かすなどの作業が行われたことが書類で証明されなければ、25%の追加関税を課す。
メキシコから輸入されるアルミについては、10%の追加関税を免除するには、中国、ロシア、ベラルーシ、イランで鋳造などの作業が行われていないことを条件とする。
バイデン米大統領とメキシコのロペスオブラドール大統領は共同声明で「両国は協力して鉄鋼とアルミの関税逃れを未然に防ぐ政策を導入するとともに、北米の鉄鋼とアルミのサプライチェーン(供給網)を強化する」と表明した。
米通商代表部(USTR)のタイ代表は新たな措置について、トランプ前政権が通商拡大法232条に基づく輸入制限を発動した際に残された「抜け穴を是正」するものだと説明した。