トランプ氏がハリス副大統領に人種差別的発言で波紋      「ハリス氏は突然、黒人になった」

AI要約

トランプ前大統領がハリス副大統領に対し人種差別的な発言を行い、波紋が広がっている。

ハリス氏は差別を批判し、リーダーには理解と結束を求める発言を行っている。

民主党のハリス氏は多数の支持を集めながらも、女性差別や人種差別的な攻撃に曝されており、共和党指導部の懸念が寄せられている。

トランプ氏がハリス副大統領に人種差別的発言で波紋      「ハリス氏は突然、黒人になった」

 アメリカのトランプ前大統領はライバルとなるハリス副大統領について「突然、黒人になった」と発言し、人種差別的だと波紋が広がっています。

トランプ前大統領

「私は数年前まで彼女が黒人だと知らなかった。それが突然、黒人になって、今では黒人として思われたがっている。彼女がインド人なのか黒人なのか私は分からない」

 トランプ氏は31日、「ハリス氏は以前はインド系であることをアピールしていたのに、突然、黒人になった」と批判し、差別的な発言だと波紋が広がっています。

 ハリス氏はジャマイカ系の父親とインド系移民の母親を持ち、出自について従来から黒人かつアジア系であると説明しています。

ハリス副大統領

「違いが分断をもたらすわけではないことを理解するリーダーがふさわしい。違いこそが私たちの強さの本質なのだから」

 ハリス氏は演説で、トランプ氏の発言は「相変わらずの分裂と侮蔑のショー」としたうえで、真実を語り、怒りや敵意で応じないリーダーが必要だと訴えました。

 CNNの最新の世論調査では、黒人有権者の78%がハリス氏を支持し、トランプ氏を支持する人は15%にとどまっています。

 ハリス氏は民主党の大統領候補になることが確実になってから、SNSなどで女性差別、人種差別的な攻撃を大量に受けており、共和党の指導部はハリス氏への中傷が特に女性や黒人からのトランプ氏の支持を遠ざけかねないと懸念しています。