【英国】選挙大敗で下野の保守党、「影の内閣」発表

AI要約

英国の最大野党・保守党のスナク前首相が、大敗した選挙を受けて影の内閣の名簿を公表した。

前内閣が影の内閣として与党・労働党の政策を検証する側に回り、人材の補充に追われている。

労働党が圧勝し、保守党は大敗。スナク氏は党首を辞任する意向だが、暫定党首として留まる。

 英国の最大野党・保守党を率いるスナク前首相は8日、「影の内閣」の名簿を公表した。4日の下院(定数650)選挙で同党が大敗したことを受け、前内閣が影の内閣として与党・労働党の政策を検証する側に回る。ただ今回の選挙では多数の前閣僚が議席を失ったほか、一部の前閣僚は立候補を取りやめており、スナク氏は人材の補充に追われた。

 ハント前財務相は影の財務相に、クレバリー前内相は影の内相に就任する。影の外相は、これまで外相を務めていたキャメロン元首相が就任を辞退したため、ミッチェル前副外相が就任する。

 影の国防相には、議席を失ったシャップス前国防相に代わって、カートリッジ前国防調達担当相が就任。ベーデノック前ビジネス貿易相は、選挙に立候補しなかったゴーブ前住宅・地域社会相に代わり影の住宅・地域社会相となる。

 今回の選挙では労働党が412議席を得て圧勝し、スターマー党首が新首相に就任。一方、保守党は121議席と、改選前から251議席も減らして14年ぶりに野党に転じた。スナク氏は大敗の責任を取り党首を辞任する意向だが、新党首選出の段取りが決まるまで暫定党首にとどまるとしている。