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官邸“不動の主”ラリーが語るイギリス総選挙【ロンドン子連れ支局長つれづれ日記】
労働党がイギリスの総選挙で歴史的勝利をおさめ、14年ぶりの政権交代が実現した。
食器洗い機が壊れ、ルーマニア人作業員が驚くべき状況に遭遇する。
大家さんとの交渉の末、新しい食器洗い機を取り付けるも、ネズミ問題に直面する。
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イギリスの総選挙は4日、投開票を終え、最大野党・労働党が歴史的勝利をおさめ、14年ぶりの政権交代を実現しました。労働党の勝因は。そしてスターマー新首相が率いるイギリスはどこへ向かうのか…首相官邸を14年間、見つめ続けた「不動の主」の目を通して探ります。
(NNNロンドン支局 鈴木あづさ)
先日、ロンドンのアパートに備え付けられている食器洗い機が壊れた。排水されずに水が溜まり続け、「ブイーン」という異音を発している。取材先のイスラエルで中継リポート前に慌てて落としたパソコンが発する異音との“アンサンブル”でおかしくなりそうだ。大家さんと交渉を重ねること2週間。ついに「階下に水漏れしたら、どうするんですか!?」の言葉に折れた大家さん、新しい食器洗い機を買ってくれることになった。
やってきたのはルーマニア人の2人組。壊れた食器洗い機をシンクの下から引っ張り出した途端、「Oh…」とため息。「え、どうかしましたか?」と首を伸ばすと、兄貴分とおぼしき彼が「ジェリーだ…」という。「え、『ジェリー』? 何ゼリーですか?」と聞くと、「『トムとジェリー』、テレビで見たことある?」と聞き返された。途端に脳裏にひらめくものがあった…あの、猫とネズミが追いかけっこをする、ドタバタ劇のアニメーション…。
「まさか…」「そう、おまけに5匹。1匹は生きている!」と足を一歩前に踏み出すアニキ。ぎゃ~っと叫ぶまもなく、凍り付いて固まる私にげらげら笑う2人…。幸か不幸か、5匹全員、昇天されていたので、なんとかご退場いただき、新しい食器洗い機を格納したのだが、「シンクの奥にでかい穴が空いているから、ネズミは入りたい放題だね。5匹ってことは、一家丸ごと棲みついていたってことだから、絶対にペストコントロール(害獣駆除)してもらったほうがいいよ」とのアドバイス。
大家さんに再び相談するも、「ちゃんと掃除してなかったんだろう? パンくずとか落ちていたらネズミが来るのは当たり前。猫でも飼ったらどうだ?」と取り合ってくれない。