キーウ小児病院攻撃はロシアのミサイル、国連機関が見解

AI要約

国連機関はウクライナの小児病院へのミサイル攻撃についてロシアのミサイルが直撃した可能性が高いと指摘

攻撃はウクライナ全土に及び、少なくとも41人が死亡

被害を受けた小児病院では約670人の小児患者と約1000人のスタッフがいたが、警報のおかげで犠牲者は少なかった

キーウ小児病院攻撃はロシアのミサイル、国連機関が見解

[ジュネーブ 9日 ロイター] - ウクライナの首都キーウ(キエフ)の小児病院へのミサイル攻撃について、国連機関は9日、独自の分析としてロシアのミサイルが直撃した可能性が高いと指摘した。

8日、キーウを含むウクライナ各地にミサイル攻撃があり、全土で少なくとも41人が死亡した。

ロシア大統領府(クレムリン)のぺスコフ報道官は9日、ロシアの攻撃ではなくウクライナのミサイル迎撃システムによるものと主張した。

国連ウクライナ人権監視派遣団(HRMMU)のダニエル・ベル団長はキーウから中継した会見で「ビデオ映像の分析と現場での評価から、小児病院は迎撃された兵器システムによる被害ではなく、直撃を受けた可能性が高いことが示された」と述べた。

8日に現場を訪れたチームは最終的な判断を下すことはできなかったが、ミサイルはロシア連邦によって発射されたと思われると説明した。

攻撃を受けた病院はガンや腎臓病など重篤な症状を持つ子どもが入院しており、当時約670人の小児患者と約1000人のスタッフがいたという。

「昨日の朝、空襲警報が最初に鳴ったとき、職員は子どもたちを防空壕に移動させていた。そうでなければ、犠牲者はもっと多かっただろう」と語った。