ウクライナ小児病院をミサイルが直撃した時、女児の手術中だった医師は…

AI要約

子供たちを治療していた医師や看護師らが、ロシア軍のミサイルによる病棟破壊後、がれきを撤去していたキーウの小児病院での出来事。

血まみれの手術着を着た医師の姿やレスキュー隊の活動、被災した子供たちの救出などが描かれている。

医師の使命感や病院の状況について、事件当時の状況と医師の行動が言及されている。

ウクライナ小児病院をミサイルが直撃した時、女児の手術中だった医師は…

ほんの少し前まで子供たちを治療していた医師や看護師らが、ロシア軍のミサイルに破壊された病棟のがれきを撤去していた。一瞬ですべてが変わったのだ。

ここはウクライナの首都キーウのオフマディト小児病院。7月8日、ロシア軍による空爆を受けた場所だ。

米紙「ニューヨーク・タイムズ」のフォトジャーナリストが撮影した一枚の写真には、血まみれの手術着を着たイホル・コロドカ医師(30)の姿があった。

コロドカら病院関係者やボランティアが現場のがれき撤去を手伝うなか、レスキュー隊はそこに埋もれていた子供を少なくとも3人、救い出すことができた。

「何もしないで、じっとしているなんて私にはできなかった」

コロドカは写真を撮られてから数時間後、そう語った。

「ここは私の病院で、ここには私の同僚や患者がいて、私は医者なのです」

小児病院が空爆された時、コロドカは口唇裂の手術の真っ最中だった。少し前に防災サイレンは鳴り響いていたが、手術を中断することなどできなかった。そこにミサイルが撃ち込まれたのだ。