ハンガリー首相、今度は中国訪問 自称「平和使節」

AI要約

ハンガリーのオルバン・ビクトル首相が中国を訪問し、平和使節3.0として中国外務省の華春瑩報道官と会談。NATO首脳会議を控えた訪問で、ロシアやウクライナとの関係や兵器供与について言及。

中国外務省は習近平国家主席との会談を予定し、相互の関心事項について対話を行うと発表。中国はウクライナ侵攻に中立な立場を取り、兵器供与も行わない方針。

オルバン首相は中国、ロシアと親密な関係を持ち、EU加盟国とは異なり、ウクライナに兵器供与していない。EU議長国としての立場も考慮し、外交戦略を展開している。

【AFP=時事】ハンガリーのオルバン・ビクトル(Viktor Orban)首相は8日、中国・北京に到着したと明かした。ハンガリーは今年後半の欧州連合(EU)議長国。オルバン氏は今月に入りロシアやウクライナを予告なしに立て続けに訪問しており、今回は「平和使節3.0」だとしている。

 オルバン氏がX(旧ツイッター)に投稿した写真には、空港で中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官に出迎えられる様子が映っている。9日に開幕する北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を控えての歴訪となった。

 中国外務省は、オルバン氏は8日に習近平(Xi Jinping)国家主席と会談し、「相互の関心事項について掘り下げた対話」を行う予定としている。

 オルバン氏は中国、ロシア両国と親密な関係にあり、他のEU加盟国と異なり、ウクライナに兵器を供与していない。

 中国もウクライナ侵攻には中立な立場を取ると表明。ロシア、ウクライナいずれに対しても殺傷能力のある兵器を提供しないとしている。【翻訳編集】 AFPBB News