マクロン氏の与党連合が大敗の危機 フランス総選挙、あす初回投票

AI要約

フランス国民議会(下院、定数577)の総選挙が30日から始まり、与党連合が敗北の危機にあることが予測されている。

右翼「国民連合(RN)」が第1党に躍進する可能性が高く、ウクライナ支援や移民政策に影響を与えるかもしれない。

総選挙は小選挙区制で行われ、多くの選挙区で決選投票が予想されている。7月7日の決選投票で勝者が決まる。

マクロン氏の与党連合が大敗の危機 フランス総選挙、あす初回投票

 フランス国民議会(下院、定数577)の総選挙が30日から始まる。情勢調査によると、マクロン大統領率いる与党連合は3番手に沈み、敗北の危機にある。右翼「国民連合(RN)」が第1党に躍進すると予測されていて、そうなればウクライナ支援や移民政策が大きく揺れる可能性もある。

 マクロン氏は9日に実施された欧州議会選で与党連合がRNに大敗したことを受け、「国民が自分自身と将来の世代のために最も公正な選択をする能力を信じる」と述べて、国民議会を解散し、総選挙の実施を決めた。

 フランスの総選挙は小選挙区制で、30日に実施される第1回投票でどの候補も得票率が過半数に届かなかった場合、有権者数の12・5%以上の票を得た候補が7月7日の決選投票に進む。今回も、大半の選挙区で決選投票にもつれ込むとみられる。