核搭載可能な中・短距離ミサイルの生産再開必要 プーチン氏

AI要約

ロシアのプーチン大統領は、核兵器を搭載可能な中・短距離ミサイルの生産再開の必要性を述べた。

米国との間で結ばれた中距離核戦力廃棄条約が失効し、同条約で禁止されていたミサイルを再開する方針。

プーチン氏はデンマークでの訓練・演習に関連し、攻撃システムの生産開始を指示した。

核搭載可能な中・短距離ミサイルの生産再開必要 プーチン氏

【AFP=時事】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は28日、核兵器を搭載可能な中・短距離ミサイルの生産を再開する必要があると述べた。こうしたミサイルは東西冷戦(Cold War)時代に米国との間で結ばれた中距離核戦力(INF)廃棄条約で禁止されていたが、同条約は既に失効している。

 米国は2019年、射程500~5500キロのミサイル全廃を定めた同条約をロシアが順守していないと主張して破棄を通告。ロシア側は当時、米国がロシアを射程に収める場所にミサイルを配備しないのであれば、ミサイル生産を一時停止すると主張していた。

 プーチン氏はテレビ中継された安全保障に関する会合で、米国がデンマークでの訓練・演習で、そうしたミサイルを使用し始めたと指摘。

「わが国はこれに対応して、この分野での次の行動を決める必要がある。こうした攻撃システムの生産を開始する必要があるようだ」「その後、実情に基づいて、わが国の安全保障を確保するため、どこに配備するかを決める」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News