中距離ミサイル「配備必要」 プーチン氏、米をけん制

AI要約

ロシアのプーチン大統領は28日、米国への対抗措置として、中距離核戦力(INF)全廃条約で禁止されていた地上発射型ミサイルの配備に言及した。

ロシア外務省は5月、欧州を射程に収めるミサイルの製造を開始し、INF条約失効後も配備を凍結してきたが、今後の展開を警告した。

プーチン氏の発言は既定の方針を踏襲したものであり、ウクライナ情勢において米国をけん制する意図があるとみられる。

 ロシアのプーチン大統領は28日、米国への対抗措置として、かつて米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約で禁止されていた地上発射型ミサイル(射程500~5500キロ)を配備する必要性に言及した。

 安全保障会議のオンライン会合で語った。

 ロシア外務省は5月、欧州を射程に収めるこうしたミサイルの製造を開始したと明らかにするとともに、2019年のINF条約失効後も「凍結」してきた配備に踏み切ると警告。プーチン氏の発言は、既に示された方針をなぞったものだが、ウクライナ侵攻の中で緊張を高め、米国をけん制する意図があるもようだ。