【米大統領選テレビ討論のウラ】「もしトラ」と「もしバイ」でウクライナ戦争は大違い!

AI要約

バイデン大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会で、ウクライナ戦争の停戦の動向が注目される。

トランプがウクライナ問題を解決するための具体的な計画が報じられ、米軍支援の停止が示唆されている。

トランプ寄りのシンクタンクのメンバーが停戦や和平実現に向けた具体的な道筋を提示し、トランプの反応が好意的であることが明らかになった。

【米大統領選テレビ討論のウラ】「もしトラ」と「もしバイ」でウクライナ戦争は大違い!

 日本時間の6月28日午前、世界が注目するバイデン大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会が開かれた。11月の米大統領選の結果で注目されることの一つが、ウクライナ戦争の停戦の動向だ。

 特に、「もしドナルド・トランプが大統領選で勝利すれば」(「もしトラ」)、「24時間以内」か、あるいは、「非常に迅速に」、ウクライナでの紛争を解決すると、トランプ自身は約束している。最近になって、ようやくその具体的な方法がわかってきた。

 6月25日付のロイター電は、「モスクワとの和平交渉がなければ、キーウへの米軍支援を停止する計画を(側近から)手渡されたトランプ」という特ダネを公開した。それによると、2017年から2021年のトランプ大統領在任中、マイク・ペンス副大統領の国家安全保障顧問やアメリカ合衆国国家安全保障会議の事務局長兼首席補佐官を務めたキース・ケロッグ退役陸軍中将と、トランプ大統領副補佐官兼同会議首席補佐官を務めたフレッド・フライツがウクライナにおけるロシアとの戦争を終わらせるための計画をトランプに提示したと報じたのである。

 ケロッグ(下の写真)は現在、トランプ寄りのシンクタンク「アメリカ・ファースト政策研究所」(AFPI)の「アメリカン・セキュリティ・センター」の共同議長を務めている。フライツ(同)は、同センター副議長だ。二人はすでに4月、「America First, Russia, & Ukraine」という論文のなかで、ウクライナ戦争の終結に向けた手順を一部紹介している。おそらく、前述の計画には、この論文の内容をもとにした停戦や和平実現に向けた道筋が示されていたと考えられる。

 ロイター電は、二人の計画案に対して、トランプが「好意的な反応を示した」とのフライツの見方を紹介している。「彼(トランプ)がそれに同意したとか、一言一句に同意したと主張しているわけではないが、私たちはこのようなフィードバックを得られたことを嬉しく思っている」と、フライツは語った。