関税引き上げ、欧米けん制 中国首相、夏季ダボス会議で演説

AI要約

中国の李強首相は大連で開催された世界経済フォーラム夏季会合で、開放的な市場を維持する必要性を訴えた。

欧米諸国が中国製電気自動車(EV)の関税を引き上げる動きにけん制し、貿易障壁の撤廃を訴えた。

経済のデカップリングが「世界経済の運営コストを上昇させる」という李氏の強調も行われた。

 【大連(中国遼寧省)時事】中国の李強首相は25日、大連で開かれた世界経済フォーラム夏季会合(夏季ダボス会議)で基調演説を行い、「開放的な市場を維持する必要がある」と訴えた。

 欧米諸国を中心に中国製電気自動車(EV)の関税を引き上げる動きが相次いでおり、けん制した形だ。

 欧州連合(EU)は中国製EVについて、自国政府から多額の補助金などを受けてきたと批判。来月から関税を最大48.1%に引き上げる方針を表明済み。米国も対中関税の引き上げを決定している。李氏は経済のデカップリング(分断)が「世界経済の運営コストを上昇させる」と強調。貿易障壁の撤廃を訴えた。