中国とEU、EV追加関税巡る協議開始で合意-商務省が声明

AI要約

欧州連合(EU)は中国から輸入される電気自動車(EV)に追加関税を課す計画を発表し、中国との貿易摩擦が激化している。22日に中国とEUは協議を開始することで合意し、詳細は明らかにされていない。

関税問題の背景には、ドイツのハーベック経済相が中国を訪問し、王商務相との会談で関税について協議する意思を表明したことがある。また、中国も欧州製品を標的にした活動を強化しており、双方の対抗措置が続いている。

記事では中国とEUの関税問題に焦点を当てつつ、両者の協議や貿易摩擦の背景について報じられている。

(ブルームバーグ): 中国から輸入される電気自動車(EV)に追加関税を課す欧州連合(EU)の計画を巡り、中国とEUは協議を開始することで合意した。

中国商務省の声明によると、中国の王文濤商務相と欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)は22日にビデオ会議で会談し、協議を開始することで一致した。詳細は明らかにされていない。

EUは12日、中国から輸入されるEVに最高48%の関税を課す計画を発表。これにより、中国との貿易摩擦が悪化した。EUは巨額の国家補助金など不公正な貿易慣行を理由に中国に対する多くの調査に着手。一方、中国は欧州製品を標的にした活動を加速させ対抗措置に出ている。

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今回の協議の背景には、 ドイツのハーベック経済相が中国を訪問したことがある。同相は22日に王商務相と会談し、問題の関税についてEUには協議する意思があるとあらためて表明していた。

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原題:China, European Union Agree to Hold Talks on EV Tariffs (1)(抜粋)

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