ロシアは平和サミット妨害に腐心…中国に参加見送り要請、和平交渉開始の提示など

AI要約

ロシアはスイスでの「平和サミット」に、各国が参加しないよう働きかけ、妨害活動を行っていた。プーチン大統領は中国の習近平国家主席に直接要請し、中国の不参加を確認した。

プーチン大統領はサミット直前に、ウクライナとの和平交渉の条件を一方的に提示。ロシアは抜きで開催された平和サミットに皮肉を述べた。

ロシアは平和サミットに参加しないことで、より実質的で成功の見込みがあるイベントに注力する考えを示している。

 ロシアはスイスでの「平和サミット」に、各国が参加しないよう働きかけるなど、サミットの妨害に腐心した。

 英紙フィナンシャル・タイムズによると、プーチン露大統領は5月に北京で、中国の習近平(シージンピン)国家主席と会談した際、サミットへの参加を見送るよう直接、要請した。セルゲイ・ラブロフ外相は今月10日、中国の王毅(ワンイー)外相(共産党政治局員)との会談で、中国が不参加を決めたことに謝意を示した。

 プーチン氏は平和サミットを目前にした14日、唐突にウクライナとの和平交渉を開始する条件を一方的に列挙した。

 タス通信によると、ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官は15日、平和サミットに関連し「もっと実質的で成功の見込みがあるイベントに集いたい」と述べ、ロシア抜きで開かれた平和サミットを皮肉った。