米、ウクライナと10年間の安保協定に署名 NATO加盟視野

AI要約

バイデン米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が安全保障協力協定に署名。期間は10年で、ロシアの侵攻への防衛協強化が目的。

署名はG7首脳会議の合間に行われ、ウクライナのNATO加盟への一歩となる見通し。米国による長期支援を確保する狙いも。

協定では、武力攻撃や脅威が発生した場合の対応、情報共有や軍事演習の実施などが規定。バイデン大統領は、日本とも安全保障協定に署名し、ウクライナのミサイル使用を支持しないことを表明。

米、ウクライナと10年間の安保協定に署名 NATO加盟視野

[ボルゴ・エニャツィア(イタリア) 13日 ロイター] - バイデン米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は13日、2国間の安全保障協力協定に署名した。期間は10年。ロシアが侵攻を続けるウクライナの防衛協強化が目的。

署名は、イタリア南部プーリア州で開催されている主要7カ国(G7)首脳会議の合間に行われた。

バイデン大統領は「ウクライナの防衛力と抑止力を長期的に強化することが目的」と述べた。

安保協定はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けた一歩となる見通し。

11月の米大統領選で共和党のトランプ前大統領が勝利したとしても、米国によるウクライナへの長期支援を約束することも狙いとみられる。

協定によれば、ウクライナに対する武力攻撃またはその脅威が発生した場合、米国とウクライナの高官は24時間以内に会合を開き、対応策を協議し、ウクライナに必要な追加の防衛策を決定する。また両国は情報を共有し、訓練や軍事教育プログラム、合同軍事演習を実施できるようになる。

協定文書では、ウクライナには「大規模な」軍事力と、NATO基準に合致した防衛産業基盤への持続的な投資が必要と記された。

また、バイデン大統領は記者会見で、ウクライナがロシア国内で米国のミサイルの使用を拡大することを認めないと明言した。

ゼレンスキー大統領は同日、岸田文雄首相と会談し、日本とも10年間の安全保障協定に署名した。