米、10年間の安保協定署名 ウクライナに武器安定供与

AI要約

バイデン米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が安全保障協力協定に署名

米国はウクライナを長期的に支援する意向を示す

ウクライナに対して17カ国が安保協力協定を結ぶ

 【ファサーノ共同】バイデン米大統領は13日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)開催中のイタリア南部プーリア州ファサーノでウクライナのゼレンスキー大統領と安全保障協力協定に署名した。期限は10年間。安定的な武器供与を図り、共同訓練や防衛産業強化といった支援を実施する。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を念頭に、両国の軍の相互運用性を高める。

 ロシアによる侵攻が長期化する中、最大支援国の米国は自由や民主主義を旗印にウクライナを長期的に支える決意を打ち出した。

 ウクライナは各国と安保協力に関する2国間協定を結んでおり、大統領府によると、米国を含め17カ国が締結した。G7は昨年7月、ウクライナに長期的な安保を約束する共同宣言を発表。これに基づき、全てのG7諸国が協定を結んだ。

 米ウクライナの安保協定によると、米国は地対空ミサイルシステム「パトリオット」などの供与を続け、重層的な防空システムの構築を支援。長射程を含む地上戦闘用の武器も供与するほか、十分な弾薬の確保を図る。