「アフリカ諸国との連携一層強化」 G7サミットで岸田首相

AI要約

岸田文雄首相はG7サミットで、2025年に横浜市で開催予定のTICADへの参加を強調し、アフリカとの連携強化を目指す考えを示した。

首相は気候変動がアフリカに与える影響を指摘し、日本の支援活動を紹介。脆弱国への支援を強調した。

日本のグローバルサウスへの関与と自由で開かれた国際秩序を重視しており、国際的なパートナーシップの強化を訴えた。

「アフリカ諸国との連携一層強化」 G7サミットで岸田首相

 岸田文雄首相は13日午前(日本時間同日夜)、イタリア・プーリア州で開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の討議で、2025年8月に横浜市で開催予定の第9回アフリカ開発会議(TICAD)に触れ、「アフリカ諸国との連携を一層強化したい」と述べたうえで、G7サミットでの成果をTICADにもつなげていきたい考えを強調した。

 首相は討議で、アフリカの洪水や干ばつなどの気候変動は「深刻かつ切迫した脅威」と指摘した上で、日本がさまざまな支援をアフリカに行っていることを説明。「アフリカを含む脆弱(ぜいじゃく)国に対する適応および強靱(きょうじん)性強化のための支援に取り組む必要がある」と述べた。

 日本は「グローバルサウス」(新興・途上国)への関与を打ち出している。首相は討議で「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の堅持と、グローバルサウスをはじめとするG7を超えた国際的なパートナーへの関与の強化は、中東情勢の緊迫化など新たな挑戦に直面している中で一層重要だ」とも強調した。【バーリ(イタリア南部)影山哲也】