劣勢挽回で支援要請へ G7サミット「重要な決定期待」 ウクライナ大統領

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアの侵攻に対抗するためにG7サミットに参加し、支援を求める。

ウクライナは西側の助力を必要とし、防衛産業や共同兵器生産を強化するための決定を期待している。

主要な課題は「戦闘機同盟」の構築や財源不足の解決であり、ロシアの凍結資産を活用する方策が重要だ。

 【ファサーノ(イタリア南部)時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、ロシアによる侵攻開始後の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に3会合連続で参加する。

 昨年、広島サミットから程なく着手した反転攻勢は奏功せず、戦況が徐々に悪化。オイルマネーを武器に資金力・軍事力で勝るロシアに対抗するには西側の助力に頼らざるを得ず、イタリア南部プーリア州で開かれる今回のサミットでは、劣勢挽回へ支援の増強を求める見込みだ。

 ゼレンスキー氏は13日、G7サミットでの「重要な決定を期待している」とX(旧ツイッター)に投稿。ウクライナにとって主要な課題は「戦闘機同盟」の構築や、操縦士訓練の促進だと指摘した。西側が制裁で凍結したロシア資産を活用し、ウクライナの財源不足を補う方策が承認されることも「防衛産業や共同兵器生産」にとって意義が大きいと強調した。