国連安保理で北朝鮮の人権問題を議論 日米韓と中露が対立

AI要約

国連安全保障理事会が北朝鮮の人権状況を協議する公開会合を開き、日本・アメリカ・韓国が人権侵害と核開発の問題を訴え、ロシア・中国が経済制裁の是非を争う展開となった。

安保理では北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐる各国の意見の相違が示され、一致した対応策の模索が困難な状況が続いている。

国連安全保障理事会は、北朝鮮の人権状況を協議する公開会合を開きました。ロシア・中国が北朝鮮を擁護し、アメリカなどと非難の応酬となりました。

山崎和之 国連大使

「日本は北朝鮮に深刻な人権侵害に対処するため、具体的措置を取るよう強く求める」

会合で、日本・アメリカ・韓国は、北朝鮮で深刻な人権侵害が続いていると指摘したうえで、「国民生活を犠牲にして、核やミサイルの開発が進められている」などと訴えました。

これに対し、ロシアと中国は安保理の経済制裁が人道危機の原因となっているとして、アメリカなどの対応を批判、北朝鮮の人権問題を議論するこの日の会合の開催自体に反対する意向を表明しました。

安保理では、北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐる各国の意見が対立し、一致した対応がとれない状態が続いています。