安保理、ガザ停戦案を支持 合意へ国際圧力強める

AI要約

国連安全保障理事会がガザでの戦闘を巡り停戦案を採択、イスラエルとハマスに圧力をかける。

ハマスは採択を支持し、イスラエルとの間接交渉を進める意向を表明。イスラエルは停戦案に疑義を呈し、政権内での対立が浮上。

イスラエルの提案には恒久停戦を宣言する条件が含まれると報じられ、ハマスは全ての人質の解放を求める

 【ニューヨーク、エルサレム共同】国連安全保障理事会は10日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、バイデン米大統領が5月末に公表した停戦案に対して各国に支持を求める決議案を採択した。昨年10月から8カ月以上に及ぶ戦闘の終結に合意するよう、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方に国際的な圧力を強めた。

 ハマスは声明で採択を歓迎し、イスラエルとの間接交渉を進めるため仲介国に協力する用意があると強調した。イスラエルのネタニヤフ首相は、バイデン氏がイスラエルの提案だとして公表した停戦案はイスラエルの認識と「ずれがある」と主張。政権に加わる極右2政党は、停戦案を受け入れれば政権を離脱すると警告しており、難しいかじ取りを迫られている。

 ハマスは恒久停戦を明確に保証するよう求めている。イスラエルの民放「チャンネル12」は、イスラエルが5月27日にハマスに示したとされる停戦案には、ハマスが拘束する全ての人質を解放する前に双方が恒久停戦を宣言するとの内容が含まれていると報じた。