ガザで双方が「戦争犯罪」 国連人権理の調査委報告書

AI要約

国連人権理事会の調査委員会が、パレスチナ自治区ガザ情勢に関する報告書を提出。イスラエルとハマスの両者が戦争犯罪を犯したと指摘し、即時停戦を勧告。

報告書では、ハマスが市民を意図的に殺害し、イスラエルが飢餓を戦争の手段として使用していることを断言。国際法の順守の重要性を強調。

昨年の戦闘以来、初めての国連による綿密な調査報告。イスラエル政府には即時停戦を、ハマスには人質の即時解放を要求。

 【ジュネーブ共同】国連人権理事会の調査委員会は12日、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラエルとイスラム組織ハマスの双方が「戦争犯罪」を犯したとする報告書を人権理に提出した。イスラエル政府に即時停戦を求めるよう国連安全保障理事会に勧告した。ハマス側には人質の即時解放を求めた。

 昨年の戦闘開始以来、国連による初の綿密な調査報告。ピレイ委員長は「暴力の連鎖を止める唯一の方法は国際法の厳格な順守だけだ」と指摘した。

 報告書は、ハマスのメンバーらがイスラエル南部で意図的に市民らを殺害したと強調。イスラエルもガザで飢餓を戦争の手段に用い、子どもに甚大な被害を与えており「戦争犯罪だ」と断言した。