ロシア、拡大BRICSで米欧対抗を鮮明 加盟倍増、停戦交渉へ思惑

AI要約

ロシアで開かれたBRICSの外相会合が終了。会議では加盟国の結束を強調し、米欧との対立を示唆。

ロシアのラブロフ外相はBRICSを「国際社会での正義を求める国々のグループ」と位置付け、米欧に対抗する姿勢を打ち出した。

BRICSは公正な世界の実現を目指しており、世界の覇権を握り続けるとされる米欧に対抗する意向を表明。

 ロシアで開かれていた新興国グループ「BRICS」の外相会合が11日、2日間の日程を終えて閉幕した。加盟国が5カ国から10カ国に拡大して初の公式行事で、議長国ロシアは加盟国の結束を誇示し、一層の拡大を目指すと強調。ウクライナ侵攻で対立する米欧への対抗軸にする考えを鮮明にした。

 「世界を分断しようとしているのは米欧だ。BRICSは国際社会での正義を求める国々のグループとして現れた」

 ロシアのラブロフ外相は閉幕後の記者会見でこう述べ、「世界の覇権を握り続けたい米欧」に対し、BRICSは「公正な世界」を目指していると強調した。