ロシアでBRICS外相会議開催 「ウクライナ平和サミット」前に欧米への対抗姿勢

AI要約

ロシアは中国やインドなどの新興国と組むBRICS外相会議を開催し、欧米への対抗姿勢を強めています。

BRICS外相会議では多極化した世界秩序の形成を支持し、欧米の優位性を批判する姿勢が示されました。

ロシアはウクライナの提唱する和平案や平和サミットを巡って中国との結束をアピールし、欧米への対抗姿勢を強化しています。

ウクライナが提唱する和平案について話し合う国際会議が開かれるのを前に、ロシアは中国やインドなどの新興国とつくるBRICSの外相会議を開催し、欧米への対抗姿勢を強めています。

BRICS外相会議はロシア西部・ニジニーノブゴロドで10日から11日にかけて開催され、今年から新たに加盟したイランやUAE=アラブ首長国連邦なども参加しました。

議長国を務めるロシアのラブロフ外相は会議の中で「BRICSの拡大は多極化した世界秩序の形成を裏付けている。アメリカとその同盟国は優位性を維持しようと多極化のプロセスを遅らせようとしている」と欧米を批判しました。

ラブロフ氏は10日、中国の王毅外相と会談し、スイスで15日から開催される「ウクライナ平和サミット」に中国が欠席することについて「バランスの取れた一貫した方針に謝意を示した」とし、中国との結束をアピールしました。

ロシアはみずからが参加しない「平和サミット」への批判を強めています。

ロシアとしてはBRICSなどの枠組みを通じて欧米への対抗に向け、連携を強めたいものとみられます。